CHAPEL

「翼の陰に隠してください。」

2024.07.29

チャペル便り第2号〈7月29日〉

「瞳のようにわたしを守り、あなたの翼の陰に隠してください。」

 旧約聖書 詩編17編8節

 最近、Wbgt(Wet Bulb Globe Temperature)という言葉を聞くようになりました。直訳すれば湿球黒球温度となり、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標だと言われています。この暑さ指数を基準として、夏の学校活動をしています。屋外で基準値を超えるようなことがあれば、活動を中止します。あるいは、状況によっては、基準値内に下がるまで陰のあるところ、もしくは室内に移り休憩を取ります。こういった数字の基準のもとで屋外部活動をしている生徒たちは、時としては困惑してしまいます。部活がしたいのにできないと。
冒頭の聖書の言葉は、瞳のようにわたしを守りとあります。元の言葉の順序では、わたしを守ってください。娘 目の。となっていました。何だろうと考えさせられます。目の娘とは、瞳、目の瞳、目の中の眼球の光の入るところとなるのですが、要するに最も大切なものとして、わたしを守ってください、ということなのです。しかも、あなたの翼の陰に隠してください、と。イメージとしては、鷲がひな鳥を翼に隠して守ることを想像してみてください。
夏の活動は、みんなでこのような自分を大事にする愛のイメージをもって活動しましょう。