春
2018.03.07
「何事にも時があり、天の下の出来事はすべて定められた時がある。」
― コヘレトの言葉3章1節 ―
3月1日に青山学院横浜英和高校の卒業式が行われました。朝は春の嵐が吹き荒れましたが、式が始まるころには晴れ、あたたかな日となりました。
宗教委員会が発行している「しるべ」に高校3年生の一人がこんな風に書いていました。
「年が明け新しい1年が始まりました。あと数カ月もすれば春が来ます。今年の春は私にとっていつもの春とは違います。今年は15年通ったこの横浜英和を巣立つ春です。
幼稚園の丘から隣の丘に咲くたくさんの桜の木を見た春ではなく、帰り道に紺色のベレー帽で桜の花びらをキャッチすることに夢中になった春でもなく、クラス替えにドキドキしながら百段の階段を上がった春でもなく、今年の春はこの丘の上の学校とお別れする春です。」
素敵な言葉だと思いました。春は毎年訪れますが、人によって、その春は特別な春になります。小学校や幼稚園で卒業を迎える子供たち、保護者の方々も、同じ気持ちではないでしょうか。神さまに守られて、良き春が皆さまに訪れますように。