水がぶどう酒に変わる

2019.07.11

「イエスが、『水がめに水を一杯入れなさい』と言われると、召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。イエスは、「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」と言われた。召し使いたちは運んで行った。世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。」

                     ヨハネによる福音書 2章7~9節a

 

 この聖書は、イエスが母マリアや弟子たちと共に、ガリラヤのカナで行われた婚礼に出席した時のことを伝えています。お祝いの宴会の途中でぶどう酒がなくなり、母マリアは心配しました。きっと親しい人の婚礼だったのでしょう、台所のことをマリアは手伝っていたようです。イエスは召し使いに命じてかめに水を満たし、それを豊かなぶどう酒に変えました。宴会は、豊かなぶどう酒の香りに満たされました。
 無色透明な水が、香り豊かであざやかなぶどう酒に変えられたように、イエス様はわたしたちを豊かに用いてくださいます。自分の力は小さくても、神さまが豊かに用いてくださることを信じて、自分のできることに取り組んでいきたいと思うのです。

                    宗教主任鬼形惠子

※写真は、小学校から礼拝堂に通じる小道にあるぶどう棚のぶどうです。