海を渡った女性 プリスキラ

2021.06.07

「その後、パウロはアテネを去ってコリントへ行った。ここで、ポントス州出身のアキラというユダヤ人とその妻プリスキラに出会った。クラディウス帝が全ユダヤ人をローマから退去させるようにと命令したので、最近イタリアから来たのである。パウロはこの2人を訪ね、職業が同じであったので、彼らの家に住み込んで、一緒に仕事をした。」 使徒言行録18章1~3節

 キリスト教は、パウロという使徒(初期キリスト教会の指導者たち)によって、世界へと広がります。パウロは地中海地方を旅して、教会を建てました。パウロがコリントの町へ行った時、ローマから移住してきたユダヤ人のアキラとプリスキラという夫婦に出会います。この二人はこの後も移住を繰り返し、同じように旅を続けるパウロたちを支えました。これ以後の聖書では、夫のアキラよりも、妻のプリスキラの方が先に名前が記されています。当時としては珍しいことです。パウロにとって、プリスキラの方が頼りになったからでしょうか。海を渡り、移住する生活をしながら、イエスの教えを広めるために活躍した女性プリスキラ、私は、ブリテン先生を思い出しました。
 本校では、5月24日に海外伝道の日を迎え、各校で礼拝を守り、海外での働きのために献金をささげます。ブリテン先生がアメリカから日本に来てくださったことを覚えて、私たちも海外での働きを支えることができればと願っています。
※写真は、学校に咲く紫陽花です。