旧約聖書の女性 ルツ

2021.10.11

「ルツはこうして日が暮れるまで畑で落ち穂を拾い集めた。集めた穂を打って取れた大麦は1エファほどにもなった。」          ルツ記 2章17節

 ユダの地ベツレヘムからモアブの地に移り住んだナオミと言う女性がいました。ナオミには夫と2人の息子がいました。息子たちはモアブの女性と結婚し、その一人がルツです。10年後ナオミの夫と二人の息子たちは亡くなります。ナオミは悲しみの中、息子の妻たちを実家に戻そうとしますが、ルツは年老いたナオミが心配で残りました。ナオミは故郷のベツレヘムに帰ることを決心し、ルツもついて行きます。

 当時は女性が働ける仕事はほとんどありません。共に夫を亡くしたナオミとルツにとって、これからの生活は厳しいものでした。貧しい人たちは、畑に落ちた麦の落ち穂を拾って生活していました。ユダヤでは他人の畑であっても、収穫の時にこぼれ落ちる落ち穂を拾うことはゆるされていたのです。ベツレヘムに着いたルツは、さっそく二人の生活を支えるために畑に出かけます。よそからやって来て、姑を支え、一生懸命落ち穂を拾うルツ。そのルツの姿に心を打たれた、ボアズと言う畑の持ち主がいました。ボアズは、ルツのために、落ち穂をわざと多く落としてあげなさいと農夫に命じ、陰からルツを支えます。
 やがてボアズとルツはお互いを大切に思うようになり、結婚します。ナオミも、新しいルツの幸せを積極的に応援します。このルツとボアズのひ孫は、イスラエルを統一するダビデ王です。困難な生活の中、姑を支え、誠実に働いて未来を切り開いたルツの物語です。
*礼拝堂の横にある金木犀の木です。今、とても良い秋の香りがしています。