一人 祈ること

2022.06.20

ホームページ チャペル便り 2022年度 第6号〈6月20日〉

 

「朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、人里離れた所へ出て行き、そこで祈っておられた。」

マルコによる福音書1章35節


新約聖書の福音書には、イエスが多くの人々を癒し、大胆に活動する姿が伝えられています。また、時々弟子たちから離れ、人里離れた所で、一人祈る姿も伝えられています。私は、この1人祈るイエスさまの姿を尊いと思い、何を祈られていたのだろうと考えるのです。神のみ子でありながら、一人の人として悩む中で、謙虚に神に祈られた姿に心を動かされます。
インドで貧しい人のために活動したマザーテレサも、祈りの人でした。一日6時間祈っていたそうです。朝は4時に起きて4時半からミサの中で2時間祈り、時々に時間を取って、祈りました。インドの最も貧しい人に仕える活動は過酷なものです。食事も施設にいる方たちと同じもので、眠る時間も削って活動する毎日。でもマザーテレサは、祈りの時間がなかったら、あのような活動はできなかったと言っています。活動の目的を見失わないように、祈ることがマザーテレサの原動力になったのです。
1人静かに神に向かう時間をとること、一日の中で短い時間でも祈ること、どうぞ考えてみてください。

※写真は、スチューデントセンター・オリーブの横の花壇です。