「自分の十字架を背負って,わたしに従いなさい」
2023.01.23
ホームページ チャペル便り 2022年度 第18号〈2023年1月23日〉
「自分の十字架を背負って,わたしに従いなさい」
「それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」
マルコによる福音書8章34節
今日の聖書で、イエスは初めて弟子たちに「十字架にかけられて殺され、3日後に復活すること」を伝えました。そして「私の後に従いたい者は自分を捨て、自分の十字架を背負って、私に従いなさい。」と言われました。「自分の命を救いたいと思う者はそれを失うが、わたしのため命を失う者はそれを救うのである。」とも言っています。この言葉は何を意味するのでしょうか?
大晦日に、NHK紅白歌合戦を見ました。私は最後の方に歌った桑田佳祐を中心にした「時代遅れのロックンロールバンド」というのに感動しました。サザンの桑田佳祐と、世良公則、チャー、佐野元春、野口五郎、往年の人気歌手5人が集まった即席バンドです。歌詞の一部はこんな感じです。「この頃平和と言う文字がおぼろげにかすんで見えないか。意味さえうつろに響く。世の中を嘆くその前に、しらないそぶりをする前に素直に声を上げて見ないか。子どもの命を全力で大人が守ること、それが自由と言う名の誇りさ。」最後は「闇を照らす、ダサイロックンロールバンド」と結ばれていました。今の状況を憂えて平和を願うメッセージソングです。アーティストの人たちは、歌と言う自分の分野で、人々に訴えるのだなあ、全然ダサくない、かっこいいと思ったのでした。
自分の力を、自分のためにだけでなく使うことができたら、イエスの十字架には遠くても、イエスに従う道につながるのではないでしょうか。自分を捨て、自分の十字架を背負って、イエスさまの後についていく、大きなことでなくても、自分のできることから考えていきたいと思うのです。
※写真は礼拝堂の横にある紅梅です。毎年1月初めには花を咲かせます。