中学1年修養会
2023.06.23
チャペル便り第4号
「目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。わたしたちは、体の中でほかよりも恰好が悪いと思われる部分を覆って、もっと恰好よくしようとし、見苦しい部分をもっと見栄えよくしようとします。見栄えのよい部分には、そうする必要はありません。神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました。それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています。一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」コリントの信徒への手紙Ⅰ12章21~26節
4月に青山学院横浜英和中学校に入学して、新しい生活が始まりました。新しい友達との出会いがあり、先生方との出会いがありました。また、この学校に入学して、聖書との出会いもありました。去る6月14日(水)から16日(金)にかけて、静岡県御殿場にある東山荘において、中学1年生にとって初めての修養会を行いました。主題は、「新しい生活の中で自分を生かそう」です。日常生活から離れて友だちと先生方と、一緒に聖書を中心にして話し合いをしました。主題の基となる聖句を冒頭に掲げました。体の中には必要でない部分はなく、一つ一つの部分はかけがえのない役割を持っていると聖書は語るのです。講演の中で、星野富弘さんというひとりの体育教師を紹介しました。星野さんは、事故によって重い障害を負って絶望した時に、先の聖書の御言葉と出会い、人生が変わりました。もう教師としては立つことはできず、寝たきりの生活の中で母の愛を知り、様々な人との出会いがあり、この自分を生かしているのは神さまであることに改めて気が付かされたのです。そこで、星野さんは、詩画作家としての人生を歩みだし、自分の体験を通して、多くの人々を励ます詩画を世に送り出すようになったのです。中学1年生と一緒に、わたしたち一人一人はかけがえのない存在であり、お互いに大切な役割を与えられていることを学びました。