NEWS

探Question学年発表会

2025.02.26 在校生の方へ

 14日(金)中学各学年で「探Question」(理科の授業で生徒たちが自ら持った疑問を探究する活動)学年代表者による発表会がおこなわれました。代表に選ばれてから発表当日を迎えるまでにブラッシュアップしたグループも多く、各グループの熱がこもった発表に、聞く側も真摯に耳を傾けました。

中3代表グループのテーマ

  • どうすればペットボトルを温かく保てるのか?

  • スライム、じゃがいもは電池になるのか?

  • 重心の位置の違いは自動車の制動距離にどんな影響があるのか?

  • 植物の成長と土壌の違いにはどのような関係があるのか

  • 物の形は、落下する速度にどのくらい影響があるか

  • ダンゴムシが好む葉はなにか

  • 電池によって生まれる電流の大きさはどうすれば大きくできるのか

  • ゼニゴケの水の吸収に関する研究Part2 〜ミクロな世界に隠されたゼニゴケの魅力〜

中2代表グループのテーマ

  • カメレオンは周りの色に合わせて色を変えるのだろうか?

  • 天気を予測する方法とは?

  • 静電気が発生しやすい時としにくい時の違いは何だろう?

  • 静電気を大きくするためにはどうすればよいのか?

  • 最強のカイロはどうすれば作れるのか?

  • 雲の出来やすい条件は?

  • ヨーグルトには本当に乳酸菌が含まれているのか?

  • ダンゴムシの交替性転向反応はどのような条件でも成立するのか?

  • リンゴの変色が一番防止できる液体は?

中1代表グループのテーマと教員からのコメント

テーマ

理科教員からのコメント

1A代表    

液状化現象とは?

日本は地震大国ですので、いつ地震が起きてもおかしくありません。この班はニュースで聞いた「液状化」とは何なのか?という疑問から、液状化が起こりやすい土地はどのような土地なのかということを実験しました。日常生活にアンテナを張って考えた点がいいですね。複数の砂をいくつかの水の量で実験していますが、これだけ実験するのは相当大変だったと思います。努力賞とも迷ったくらい、努力の結果が伺えます!

1B代表

凸レンズを2枚にしたら像の位置はどうなるのか

この班は理科1で学習・実験した、光をレンズに通したときの実験を元に探Qを行っています。授業の学習を深く理解した上で実験を考えているのがよくわかります。実験の結果で特に面白かったのは、2枚の異なるレンズを入れ替えた実験結果です。深く考察するには、高校物理の知識が必要になってきますが、今持っている知識の範囲で、なぜそうなるのか?を皆さんもぜひ考えてみてください。

1C代表

学校周辺にはどのような鳥がいるのだろうか?またどのような餌を食べるのだろうか?

今まで野外観察を行う班はいませんでした。なぜなら冬は花や昆虫がみられないからです。この班は鳥に着目しました。鳥は1年中観察できますし、冬にしか観察できない鳥もいるので、ナイス着眼点!餌を仕掛けたらすぐに全部食べられてしまったり、近くで撮影するのは難しかったり、難航する点もあったと思いますが、日ごとに違うなど、なかなか面白い結果となりました。皆さんも学校内の鳥を探してみてください。

1D代表

えびを好きな色に変えることができるか?

学年で1番乗りに材料を調達してきたのがこの班でした。変化を見るには日数が必要だということを把握して、計画的に準備したのがGOODです。エビの体色変化が私の想像以上に早くて驚きました。また周囲の環境だけでなく、餌もハイブリットして行ったのも面白いポイントです。家で普通の環境で飼ったら色が戻ったということですが、なぜすぐに体色が変わるのかも調べるとより面白いと思います。

超努力賞    

砂は場所によって含まれている鉱物が違うのか

努力賞をどの班にするかと考えたときに真っ先に思い浮かんだ班です。9種類もの砂などを集め、さらに鉱物の粒をシャーレ上でより分ける作業(しかも3人!)で行いました。授業で鉱物をみた皆さんなら、どれだけ大変か想像できると思います。また、土壌などには鉱物が含まれないことなどを観察したのがとても面白いです。皆さんも家の近所の砂をぜひ観察してみてください。面白い鉱物があるかも?

期待賞

なぜ金属はさびてしまうのか?

水溶液を用いて金属がサビる条件を実験しました。実はこの実験は中1「水溶液」中2「酸化・還元」中3「水溶液とイオン」の学習内容に関係しています。中1の知識で考察するのはなかなか難しいのですが、この班はイオンのことなど頑張って考察しました。中3まで学習が終わったうえで、再度ブラッシュアップして取り組めばより凄い内容になると思います。写真の取り方など改善点は多い班ですが、未来に期待!

考察賞

葉の近くにりんごを置くと葉は早く落ちるのか?

また他の果物でも早く落ちるのか?

実験をはじめてしばらくしても葉が落ちなかったため、私も焦りましたが、別の葉をすぐに探してきたフットワークの軽さにより、実験がうまくいきました!この班の良かった点は、考察にあります。エチレンの性質を調べたり、果物の皮の厚さについて言及したり、色々な角度から考察を行っていて面白いです。常緑樹の中で落ちやすい葉はあるのか、熟成具合で変わるのかなどまだまだ面白い実験ができる内容だと思います

実験大賞

植物の成長は光の色によって変わるのか?

全体的に素晴らしい班です。写真の撮り方、スライドでの見せ方、光についての考察など、いい点が沢山あります。光の種類を変えるのに、段ボールにセロファンを貼ったのもよく考えられていました。また、クラス発表での質疑応答がGOODで「そこまで考察してないかな?」と思うようなことにも返答していて、深く探Qしているのが伝わってきました。実験の条件などもよく整えられていたため、実験大賞としました。

探Q大賞    

再生野菜を効率的に育てるための条件は何か?

まず、野菜の端などを有効活用できないかというスタートが素晴らしいです。正直、そこまで差はでないかな?と思っていましたが、実際は大きく差があり、しかも根拠のちゃんとした予想と異なったのが、とっっっても面白いです。またこの班は、自分たちで考えた上で相談をし実験を工夫した点や考察を色んな観点から考えたのがGOODでした。肥料の謎もありますし、是非再度取り組んでみてもらいたい内容です。