出会い
横浜英和幼稚園では、スクールモットー「心を清め 人に仕えよ」の基に、幼稚園の教育で大切にしている3本の柱があります。
年主題に書かれている「さあ、漕ぎだそう 奏でよう」と、月主題「出会い」は、キリスト教保育連盟の2024年度のものです。
担任たちはこれらを基に「1年間のカリキュラム」をたて、更に1年間を10期に分け、子どもたちの様子を見て、年間のカリキュラムを修正しながら「月のカリキュラム」をたてていきます。
保護者の皆さまにお伝えをするのは「月のカリキュラム」で、担任たちが子どもたちの興味や関心がどこにあるのかを探り、更なる成長を願いつつ、頭をひねりながら調べ、知恵を絞りまた調べつつ、月のカリキュラムをたてておりますので、どうぞご一読ください。
保護者の皆さまにカリキュラムを知っていただくことでも、園生活を理解していただく一助になればと願い、また家庭内でのお子様との楽しい会話の一端を担えれば、と願っておりますので、ご活用ください。
さてさて月主題「出会い」に焦点を当ててみますと・・・。
入園したばかりの年少さんが廊下で泣いていると、大勢の年中さんと年長さんが心配そうに集まってきました。しかし驚いたことに、年中さんも年長さんも誰一人として「どうして泣いているの?」とは聞いてこないのです。
大勢の年中さんと年長さんは、年少さんの気もちが分かり、「大丈夫だよ。」「すぐお家の人が来てくれるよ。」と、泣いている年少さんが安心できる言葉を選び、優しく声をかけてくれていました。
そんな、ほわっと胸が温かくなる瞬間に居合わせることができたことを、私はとてもうれしく思いました。
この優しさは、プライスレスです!
家族と離れて不安な時に、「おもちゃをあげるよ。」「これで遊ぶと楽しいよ。」と言われても、不安は消えませんよね。しかしきっと、この優しさが、じわーっと相手の心に広がり、不安を溶かしていくのでしょう。
廊下で泣いていた年少さんは、一瞬泣き止み、笑顔はまだ出ないまでも、心が開いた瞬間があったように思いました。
この優しさは、横浜英和幼稚園の伝統!
これから多くの優しい出会いがあることを願っています。
園長 岡田 直美