【10月 園長だより】

2024.10.01

心はずませて

 

今年は暑さの厳しい夏になりましたが、残暑もまだまだ威力を発揮し、存在感のある(?)厳しい暑さが続いています。

9月も中旬になりましたが、教師たちはまだ、暑さ指数計をぶら下げながら、WBGT(暑さ指数)の数値に気を配って保育をしています。

特に外遊びでは、日陰で遊ぶことはもちろん、30分間外遊びをしてはホールやクラスで涼んだり、30分の外遊びの間に何度も水分補給タイムをつくったり、園庭で走り回らずに遊べるように水遊びを多く取り入れるなど、遊ばせ方を工夫した日々が続いています。

一方で子どもたちは、そんな厳しい残暑の中でも、目を輝かせて、汗を光らせて外遊びを全身で楽しんでいます。

先日、年長組の何人もの子どもたちが集まり、鉄棒の脇の木陰に、大きな大きな水たまりをつくっていました。スカートをたくし上げ、裸足になり、男女問わず汗を流しながら笑いあって遊ぶ姿。

同じ遊びを、同じ瞬間に、楽しいと思える仲間に出会えたことの幸せを、全身で表しているようにも見え、月主題の「心はずませて」そのものの姿だなぁと思いながら、見ていました。

全身で喜びを表して遊ぶその姿を見ながら、もうひとつ改めて感じたことは、幼稚園での遊びには、気力と体力が必要だ、ということです。

幼稚園生活での「遊び」は「学び」です。遊びの中から、ルールを守ることを覚え、友だちを気遣うことを覚え、楽しく遊ぶために友だちとコミュニケーションをとることを覚えていきます。もちろんそれだけでなく、想像力、集中力、思考力、観察力、判断力等、本当に多くの力が、遊びのなかでついていくのです。

幼児期に、とても大切な遊び。その遊びに取り掛かろうとする「気力」。遊びを続けていく「気力」と「体力」。これが大切になってきます。

この気力と体力の源は、「早寝・早起き・朝ごはん」です。

大人に付き合って夜更かしをしていると、朝、心地よい目覚めとはなりません。朝、しっかり目が覚めないと、朝ごはんもすすみませんよね。朝ごはんは、パンだけ、シリアルだけではなく、朝からモリモリ、おかずもしっかり食べられる生活サイクルにしてあげてください。

幼児期に身に付けた「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣は、幼稚園から小学校、中学、高等学校に進学しても必要な生活習慣になってきます。今のうちにしっかりと身に付け、幼稚園では月主題のように「心はずませた遊び」を、学校では勉強を、おこなうために十分な気力と体力のある子どもたちにしていきたい、と願っています。

 

ご家庭でも、今一度、生活サイクルを見直してみてください。朝ごはんの大切さ、も忘れずに!

ご協力をお願いいたします。

園長  岡田 直美