【4,5月の生活】

2016.05.14

安  心

 小さな赤ちゃんは信頼している大人に抱かれていると、安心していろいろなことに興味をもち、見回したり、耳を傾けたり、手を伸ばしたりします。少し大きくなると膝の上から興味あるものに向かって這い出していきます。びっくりしたら膝の上にもどって、安心するとまた這い出して…というように好奇心を働かせて、自分の世界を広げていきます。それは大きくなっても同じこと。「安心」は私たちを生き生きと積極的にさせてくれます。

だから、幼稚園に入園した子どもたち、進級してちょっと緊張しているかもしれない子どもたちに、私たちが最優先して大切にしていることは「安心」です。安心のベースを築いて、一人一人に与えられている力が存分に引き出される備えをするのです。友だちや先生、好きな遊びや好きな場所、力いっぱい取り組める活動に出会って、「安心」から、「楽しい!」「もっとやりたい!」と、次の一歩につながるようにと願いつつ、その日を振り返り、翌日そして、長いスパンでの園生活の準備をしています。

 幼稚園の生活は、時間は短くてもいろいろなことがあります。お気に入りのおもちゃで遊んだり、友だちから誘われたり、初めてのものを見つけたり・・・「今日は何したの?」と聞かれても、あれもこれも・・・と、言葉では伝えにくいこともあるでしょう。ご家族の腕の中に帰っていく様子や汚れた服、「おみやげ」と称する土や石ころ、小枝などから、園生活の様子を想像していただきたいと思います。そして、自分から園の話をするようになったら、是非、楽しんでゆっくり聴いてあげてください。大好きな家族に聴いてもらうことで、園生活の楽しさが2倍にも3倍にも膨らんでいくことでしょう。                       

園長  菰田 とみ子