【4,5月の生活】
2014.05.08
安 心 し て
お母さんに抱かれた小さな赤ちゃんは、安心して、いろいろなことに興味をもちます。お母さんの顔を触ったり、きらきら光る陽ざしを指さしたり・・・もう少し大きくなると膝の上から興味あるものに向かって這い出していきます。びっくりしたら膝の上にもどって、安心するとまた這い出して・・・というように好奇心を働かせて、自分の世界を広げていきます。大人も同じです。緊張していると気づかないことも、安心して自分らしくいられる状況では、いろいろなことに気づいたり、関心をもったり、力を発揮できるようになります。子どもも大人もあまり変わらないのですね。
幼稚園に入園した子どもたち、進級してちょっと緊張しているかもしれない子どもたちに、私たちが最優先して大切にしていることは「安心」です。神様から一人一人に与えられている力が存分に引き出されて、健やかに成長していくことを願っているからです。それぞれの年齢や状況で、求められることも、工夫しているところも違いますが、友だちや先生が、遊びや好きな場所が、力いっぱい取り組める活動が、安心の源になって、次の一歩につながるようにと全スタッフ知恵を絞っています。
送り出してくださる保護者の皆様も、降園をどきどきしながら待っていらっしゃるのではないでしょうか。砂や水で汚れた服の着替え袋、花びらで作った色水の袋、ダンゴ虫と土入り袋、石や土や木の枝・・・大人には「?」と感じられるものも、子どもたちにとっては「おみやげ」です。園生活を思い描いて、受け取っていただきたいと思います。お家の方に、まっさきにおしゃべりしたいことも、言葉では表現できないことも、「ひ・み・つ」にしておきたいことも、見えないおみやげもいっぱい持って、お家の方の腕の中に帰っていく子どもたちです。 園長 菰田 とみ子