【4,5月の生活】
2013.04.30
うれしい出会い
新入園の子ども達も園生活に少しずつ慣れて、楽しそうに過ごす様子が見られるようになりました。
ある日の年少組で、お母さんに会いたくなってしまった子どもを抱っこしていた時のことです。「ママ、ママ・・・」と泣いている子どものそばに、クラスメイト達が近づいてきました。「どうしたの?」「なんでないてるの?」と、子ども達、私が訳を話すと、それぞれに離れていきました。と、その後で、再び同じ子ども達が、今度はそれぞれに絵本やおもちゃを持って、やってきたのです。クマの指人形を手にはめて、動かしながらやってくる子どももいます。そうです。泣いている友だちのために、何かを探しにいっていたのでした。まだ、園生活が始まって10日ほどしか経っていない子ども達の中に、「泣いている友だちをなんとかしてあげたい」「仲間のために何かしてあげたい」という気持ちが根付いていることに、感動しました。そして、これまで、それぞれのご家庭の中で育まれてきたことをあらためて思いました。
子ども達は、繋がりたがっています。心を通わせたいと願っています。互いに響きあいたいと思っています。幼稚園で出会い、人生の根っこの大切な時期を共に過ごす仲間と共に、楽しくて、充実した生活を重ねることができますように。
私たち保育者も、日々の園生活で出会う一つひとつの出来事を新しい糧としながら、いっそう励んでいきたいと思います。
今年度も、保護者の皆様のご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
園長 菰田 とみ子