横浜英和小学校のサービス

2024.06.03

中村 貞雄

 日本で働く人の大多数はサービス業の仕事をしています。飲食、販売、物流、医療、介護、法曹関係、会計関係、コンサルタント業、エンターテイメント業界、公務員や政治家もサービス業です。そして教育関係、塾や学校の先生も立派なサービス業だと言えます。

 これほど、サービス分野で働いている人が多いのですが、一方で、サービスとは何かを勘違いしている人も多くいるのではないでしょうか。例えば、こんな言葉をよく耳にします。「お客さん、サービスしときますから買ってください。」「サービスでオマケ、付けときますね。」サービスとは値引きであり、かつ、オマケを付けることだと思っている人がいかに多いかという証拠です。

 私は、前任校の時から私立学校は、「教育を買ってもらう」と考えていました。もちろん、買ってもらうからと言って値引きのサービスやオマケのサービスを付けるわけではありません。サービスとは値引きでもオマケを付けることではなく、人に対する心からの「おもてなし」だと思います。「私にとってあなたは、必要な人なのです。どうしても大切にしたいのです。」という気持ちを行動で示すのが「サービス」なのではないでしょうか。

 教育関係、学校はサービス業です。子ども達一人ひとり、保護者の皆様一人ひとりを大切に思い、心からのおもてなしをする。横浜英和学院は、このおもてなしの真ん中にキリスト教があり、聖書の教えがあります。横浜英和小学校は、これからも子ども達一人ひとりの違いを認め、家庭と共により良い成長のおもてなしをしていきます。優しさばかりがおもてなしではありません。大切な子ども達、保護者の皆様だからこそ、時には厳しく、心を鬼にすることもあります。そして、その為にもサービスをする側もされる側も信頼関係で結ばれる必要があると思っています。どうぞ、ご理解と支援をいただけると幸いです。よろしくお願いします。