中村 貞雄
昨年、ドジャースの大谷翔平選手が大リーグ史上初の1シーズンホームラン50本、50盗塁の「50-50」を達成しましたが、その際のホームランボールが競売の結果、日本円にして6億6000万円余りで落札されました。オークション会社によると、過去最高の落札額だということです。確かに物には価値があり、その価値に見合った値が付けられますが、「50-50」のホームランボールがその人にとって価値のあるものであれば安くもあります。たかがボール、されどボール。私の価値観とはまるで次元の違う話です。
2023年度の文部科学省の試算で、幼稚園から高校まですべて公立校に通った場合、授業料や学習塾代などを合わせた「学習費」の総額は596万円に上がったそうです。前回21年度より22万円増え、比較可能な06年度以降で過去最高。全て私学に通う場合も138万円増の1976万円でこれも過去最高となり、公立の3.3倍となりました。増加の背景には、「新型コロナウィルスの影響が限定的となり、修学旅行や体験活動が再開されたことや物価高などが要因」としています。なお、この「学習費」には、授業料のほかに給食費や文具代、部活動の費用なども含まれています。他のケースでは、「幼稚園のみ私学」が647万円、「幼稚園と高校は私学」が776万円でした。
皆さんは今、横浜英和小学校にお子さまを通わせています。さらに中学・高校と進学した場合には、12年間で1900万円ほどの「学習費」を負担することになります。もちろん教育は、お金だけの問題ではありません。子どもの未来への投資だと私は考えています。いずれにしても保護者の皆様には、青山学院横浜英和小学校の教育を買っていただいています。2024年度も残り2か月となりました。年度の終わりに「英和小学校に通わせてよかった」と言っていただけたら幸いです。残り2か月間もよろしくお願いします。