これからの教育

2024.05.01

中村 貞雄

 2024年度がスタートして、早一ヶ月が過ぎました。新しい学年での生活には慣れたでしょうか。先日は、プレーデーへのご参加、応援、ありがとうございました。横浜英和小ファミリー全員で楽しむことができ、素晴らしいプレーデーとなりました。さて、4月の全校保護者会でお話しできなかったことを少しお伝えしたいと思います。

 日本においては、約10年ごとに学校教育の見直し(教育改革)が行われています。今は、新しい時代に必要とされる「21世紀型スキル」と呼ばれる資質、能力について示されています。文部科学省もキーワードの一つに「主体的・対話的で深い学び」をあげていて、これまでは、知識の習得が中心でしたが、これからは①知識・技能の確実な習得。②思考力、判断力、表現力。③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度。を総合的に習得する必要があると言っています。昭和や平成の時代とはまるで違い、これまでの常識が通用しなくなる時代になっています。

 今までは、いわゆる勉強がそつなくできて、親や先生の言うことを良く聞くのが「よい子」の姿でした。これからの社会で活躍できるのは、言われたことだけをするのではなく、「主体的に生きられる子」なのです。自分でやりたいことを見つけ、そのための力を磨いていけるかどうかです。これまでは、まんべんなく勉強ができる子が良しとされていました。今後は、自分の考えをもって、やりたいことを究め、人と違ったことをやるのも大いに結構です。一方で、多様な人々と協力し合える力も、これからは求められます。グローバル社会では国籍や文化が異なる人達と一緒に働く機会が増えます。世代や生活環境が違う人達の中に入っていける子どもなら、将来の活躍の場は広がるはずです。