ご飯粒1つにも

2017.07.03

 上 戸 秀 夫

                           

梅雨明けが待ち遠しい日々が続きます。紫陽花にはよい気候ですが,じめじめした空気には,嫌気がさします。健康にはお気をつけください。

ところで,学校の給食では,ご飯がよく出されます。そのご飯を頂きながら,昔のことを思い出しています。お茶碗にご飯粒を残して「ごちそうさま」。即座に「ご飯粒が残っていますよ。ご飯粒1つでも大切にしなさい。お米を作ってくださる方は,汗水流して心を込めて作ってくださっているのに。食べる物を粗末にしないこと。」と言われ,ご飯粒1つもお茶碗に残さないで「ごちそうさま」をしたものです。その習慣を今でも持ち続け,お茶碗にご飯粒を残さないどころか,お弁当の蓋についたご飯粒を,1粒ずつ口に運んでから,お弁当を食べ始めるということを,今でもやっています。その姿を第三者の自分が眺め,ニヤッとすることも。その頃は食べる物が豊かにある時代ではなかったので,食べ物を大切にする思いがあったのでしょうが・・・。

「ご飯粒1つでも大切にしなさい」と言われたことは,ご飯粒の背後にいる人のことを思いなさい。世の中の人は全て共につながり,力を合わせて生きているのだということを,知らず知らずのうちに教えられていたのかもしれません。

現代の世の中は,消費を促す傾向にあるように思えます。有限な物に囲まれて生きている私たち。豊かになる人がいたら,どこかで貧しくなる人がいる。今,世界はこのような関係の中にあるのではないでしょうか。私たちは,常に背後に隠れて見えない多くの人に支えられ,多くの人と共に生きているのだということを忘れてはいけないと思います。物質的な豊かさを求めるのも必要ですが,心の豊かさの追求もそれ以上に大切で,英和小学校では,このことを学校生活の中心に据えて取り組んでいこうと思っています。

長い休みになります。いろいろの経験をして,見聞を広める時としてください。健康には十分注意をしてお過ごしください。