就任の日を振り返って

2018.05.07

磯貝 曉成

 

プレーデーが思い出を残して終わり,連休の最中。

このひと月を振り返る。児童や生徒の登校していない初春の日,百数十段の階段を上る。山茶花の植え込みのある塀が左側に続いていた,右手の急坂に木々が茂る。上りきると,左手の大きな桜の木から薄桜色の花びらがひらりと風に舞う。目の前に淡いベージュの校舎が左右に広がる,小学校正門。

大いなる期待と一抹の不安を胸に,所定の靴箱に靴を入れて上履きに履き替える。

それから瞬く間に日が過ぎて行った。始業式に入学式,職員会議にPTA各種委員会,教職員との顔合わせに児童たちとの出会い,突然新しい世界に放り出された新任教師と同様にあたふたとして日々を過ごす。

早朝のキャンパス見回りで黒リスを見つける。リスの住まうキャンパスに来たことに感動。どんぐりが数多落ちていたにもかかわらず,そのすべてが齧られた後の皮だけだったので不思議に思っていたが,納得する。蒔田の丘,森に囲まれたキャンパスに心躍る。

春の気候の移り変わりに,花々も移り変わっていく様子をカメラに撮り,ブログ(「横浜英和季節だより」)に乗せる。

横浜英和学院のスクールモットーは「心を清め 人に仕えよ」とある。

初等教育への思い,見えないものに心を傾け,夢を育む学校でありたい。そのためにも確かな学力と豊かな情操を育む学校でありたいと願っている。おおよそ140年前に創立され伝統に培われてきた学校,横浜英和学院。