きさらぎ,心に響いてくる語音

2019.02.04

磯貝 曉成

                                       

 2月を陰暦ではきさらぎ(如月)と呼びますが,草木の更生を意味することばだそうです。

 通勤時に夜の明ける時刻が少しずつ早まってきたのを感じるこの頃です。

正門横の老桜の枝に無数の葉芽と花芽の蕾を見つけ,春の息吹に草木の更生を知らされます。

 時が過ぎゆき一年が経つと,それぞれの学年の誰もが,本人は意識しなくとも少しずつ成長してきているのが感じられてきます。

 新一年生となる園児たちは幼稚園での最後のしめくくりをしているそうです。卒業式を前にして6年生は,これまでの小学校生活を振り返りながら,来し方に感慨し,行く末に期待と不安を抱いているのでしょうか。

 時代が変わっても人の心の動きは変わらないものかもしれません。

 

 数日前,3年生が屋外で七輪を使い,炭火を起こして餅焼きを試みていました。

 昭和の前半の時代までは,家庭でも七輪を使っていたのを思い出す方もおられるのではないでしょうか。

現代では民芸館の展示で出会う日本の家庭用具となっているのでしょう。もっとも老舗のすき焼き屋や焼き肉の店で見かけることもあるかもしれません。今回はキャンプでの炭火とは一味違った経験になったと思います。保護者の方々の助けも得て,穏やかな炭火で焼くお餅,磯辺焼きを皆でワイワイ食していました。何とわたくしもそのお流れを美味しくいただきました。大いに結構でした。

正門の前,8時55分までの15分間,寒さ厳しい中に,「あいさつをしよう」と書かれたたすきをして,かわいい声で掛け声をかけている2年生がいます。数名が交代で行っています。1月初めからもう1か月続いており,感心,感心。

小学生のみならず中学生高校生もそのほほえましさに,何時もと違って明るい挨拶を返してくれます。ちょこんと並ぶ児童たち,朝のあいさつ運動を2年生が自分たちで,皆のためにできることを,と考えてのことだそうです。

「心を清め,人に仕えよ」,生きているスクールモットー。

この2年生のあいさつ運動の前に,12月くらいから5年生の一人が,登校の折に自主的にあいさつ運動をしていてくれたことが影響しているのでしょうか。5年生の彼のあいさつは今も時折続いています。これらの生きているスクールモットーが寒い朝に私の心を暖めてくれます。