弥生の頃,一年を振り返ると

2019.03.01

朝の通勤の時には,薄らと明るさが空に広がり,その西の空に月がポツンと取り残されている今日でした。

春はあけぼのとは,まさに今日この頃のことでしょうか。

 4月から始まったそれぞれの学年が,この3月にそれぞれの成果を残して一区切りとなります。小学校での6年間という時期は,本人が意識をしなくても他のどの6年間よりも,その年月が大きなプレゼントを子どもたちにもたらしているのです。

 言うなれば,小学校での6年間は,心の奥深い所で魂の目覚めが起っている時期なのでしょう。そうならば小学校での一年一年の重みは掛け替えのないものです。

 この一年に,誰と出会い,喜び,涙したのか,また何に悩み,悲しみを感じたのか,その一つ一つはすべて意味のあることであり,その出来事が子どもたちの魂に静かに語りかけていたはずです。勿論その時その場では解決しないことが続いたかもしれません。

 これまでの学校生活においても,きちんと黒白を付けなければならないことも多くあったでしょうが,あれかこれかではなく,その両極が必要なことがあります。

 足元を見ることと同時に遥か先を見通すことが必要なのです。例えば自転車に初めて乗る練習をした時に,最初は努力しても,ゆらゆらと左右に揺れて直ぐに倒れてしまいがちです。右に傾くと左に,左に傾くと右に,右往左往して結局は前には進めないで挫折です。しかしやがて乗れるようになるきっかけとは小さなことだったかもしれません。

遠くを見つめながら一気に前方に向かって自転車を走らせてみると,それがきっかけとなって,すうーっと乗れることがあるのですが,いかがでしょうか。

自分の目の前のことに細やかに対処すると同時に,これからのことを考えながら目の前のことを行う習慣を身に付けるように心がけてみましょう。現実をきちんと見つめることと,同時にその現実の先にあるものをも見つめながら学校生活を送ることを心がけてみることです