秋深し,私は何をなすべきか
2020.11.02
磯貝 曉成
どこまでも抜けるような秋空の季節がめぐってきました。季節は猛暑の夏からさわやかな秋へと移っています。
私たちの学校生活もコロナ感染拡大で,大きな変化が起こっています。休校の中,添削・動画・オンライン学習が続き,プレーデーもなく,夏休みも短く,やっと分散登校・短縮日程,そしてやがて全員登校となっても,校外学習もないままでした。
しかし着実に一日一日は過ぎています。
激しく移り変わる周りの動きだけを見ていると,その動きに振り回されそうになりますが,大きなスパンで自分自身を静かに取り戻すと,いら立ちが消えていくのも感じられるのではないでしょうか。
これまでの不安定な日々に,一人ひとりの生活態度と感じ方が試されていたのかもしれません。もちろんこれからも一人ひとりの生活態度は問われ,一つ一つの出来事への感じ方や見方も問われていくのでしょうが,一元的な見方しかできなくて感情的に相手を非難する姿勢も見受けられます。このことは子どもの世界だけでなく大人の世界でも起こっています。
感情的な言動が多く起こっているのが今の世相です。とげとげした言葉が交わされ,その影響を受けて,子どもたちまで煽られて,事の本質を見逃していることも,学校と家庭との間で起こってはいませんか。
子どもからの情報だけで,事を取り上げて対処療法を促しても,解決には至りません。
秋深し,やっと静かなさわやかな季節になってきました。形を変えてプレーデーも,また学年の校外学習も少しずつ行われだしています。
一方的な決めつけをせずにおおらかな大局的なもの見方を取り戻しましょう。