霜月の候、変化の激しい時期

2021.11.01

青山学院横浜英和小学校長 磯貝 曉成

 

 小学校3年生頃、中学2年生頃と、人は成長していく上で区切りの節を通り過ぎていきます。何事もなかったように節を通り過ごしていく人もいれば、節を自ら打ち破れずに苦慮している人もいます。

 「私」は「私」という自我が目覚めてくるのでしょうか、これまでは気にも留めなかったことに、一つひとつ自分の感性に引っかかってしまうかのようにイライラが意味なく起こってくるのです。本人も自分自身を持て余しているのです。

 その混乱した状態をそのまま受け止めてあげることは、周りの者にとって難しいことでしょうが、受け止めていく以外にこの時期を乗り越える方法はないのです。自分でも自然に受け止められるようになり、自分なりに乗り越えて行けるようになるには時間が必要なのでしょう。

 コロナ禍にあって、子どもたちも必要以上に自分の中に混乱を感じて苦慮しているようです。

自立への困惑と未来への希望の綯い交ぜの中に子どもたちはいます。

 同時に、子どもたちを見ていて、逞しく生きていることを感じます。少々の事があったとしても、子どもたちを信じて、わたしたちは力強い応援団でいたいものです。

 さまざまな行事がキャンセルされている中、3年生はこれまでと形を違えたページェントの準備に入ろうとしています。どのように工夫しながらそれぞれの役割を引き受けていくか、楽しみにしましょう。

 6年生は、幸運の巡り合わせにより、「思い出旅行」の実施に向けて準備に入りました。6年生は、この2年にも及ぶコロナ禍の状態から、少しずつ自らの努力で動き出しました。エールを送りましょう。他のそれぞれの学年もまた、自分にできることから出発し出しています。

 どうしてこんな目に合わなければいけないのかと、不運を嘆くのではなく、どのような時代に生きても自身の「自立」への努力と、未来への望みを祈って生きていきたいものです。

「四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず、コリントⅡ4:8」