青山学院横浜英和小学校の校風
2023.07.03
中村 貞雄
先月、6月10日(土)の学校説明会では、入学を希望する皆様に子ども達の授業も含めて青山学院横浜英和小学校を知っていただく、とても良い機会となりました。実は、この日の学校説明会の申し込みは、申し込み日初日、それも受付開始からアッという間に定員になったとのことです。嬉しい、ありがたいことです。それだけ多くの方に興味、関心をいただき、益々期待に応えなければと思っています。
ところで私立学校と公立学校との違いは何なのでしょうか。もちろん授業料などの学費はあります。制服もあります。公共交通機関利用もあります。しかし一番の違いは、私立学校にはその学校を創設するにあたり、創設の考え「建学の精神」や「教育方針・目標」があるということです(国公立大学には、建学の精神や教育方針がある学校もあります)。「建学の精神」とは、創設者の学校設立の趣旨や理念のことです。それに基づく方針により、個性豊かで特色ある教育が行われています。また、建学の精神により長年にわたり築き上げられてきた学校の雰囲気や、教員、児童、生徒、学生の気質等は、その学校の学風・校風として社会的に認知されてきました。
皆さんご存じのように横浜英和学院は、神様の御名によって建てられた学校で、1880年にブリテン女学校として開校しました。それから今日に至るまで、キリスト教に基づく人間教育の礎を築き上げてきました。このことは、スクールモットーでもある「心を清め 人に仕えよ」(マタイによる福音書 5章8節、20章26-27節)にもあらわされています。そして小学校では、スクールモットーを具現化した「神を畏れる子ども」「人間を大切にする子ども」「考える子ども」「やりぬく子ども」の4つの教育目標を掲げて日々の教育活動を行っています。もちろん義務教育としての基礎学力や技術は必要です。しかし、それ以上にキリスト教信仰に基づいた「神様からの大切なかけがえのない存在としての人格教育」の場だと考えています。
子ども達が大人になるころには、今以上にグローバル時代になりAIも益々社会進出をし、世の中が目まぐるしく変わっていくことは事実です。家庭用ロボットも月旅行も当たり前な時代になっているでしょう。しかし、時代は進んでも到達できないのが人間味あふれる人としての感性や優しさです。心の柔らかな学童期にこそ、キリスト教を土台とした「真の人」を育てることが、青山学院横浜英和小学校の校風を築くことになると信じています。