スポーツの秋
2023.09.05
中村貞雄
今年は、35度以上の猛暑日を更新した暑い夏でしたが、いかがだったでしょうか。
さて、8月末には世界陸上やバスケットボールのワールドカップ1次ラウンドが行われました。そして私の好きなスポーツの1つであるラグビーワールドカップ2023フランス大会が、いよいよ始まります。9月8日(金)~10月28日(土)の約2か月間に渡り、世界№1を決める熱い戦いが繰り広げられます。皆さんご存じのように、前回のラグビーワールドカップは、2019日本大会でした。日本は8強に入り初めての決勝トーナメント進出。大いに盛り上がりました。
ところで、皆さんは「eスポーツ」と言うスポーツをご存じでしょうか。この「eスポーツ」は、いずれオリンピックの新しい競技として採用される種目で、「エレクトロニック・スポーツ」つまり「電子工学」を用いたスポーツのこと。早い話がコンピュータ・ゲームだそうです。えっ!?ゲームがオリンピックに!と、仰天したのですが、ところが今やeスポーツは全世界的にプロ競技者が存在し、賞金総額20億円を超す超ビッグな大会も催され、億単位の年収を稼ぐゲーマーも出現していると言います。しかも、一流プロ達が集う、レベルの高いeスポーツの世界大会には、数万人もの観客が押し寄せ、巨大会場の大型スクリーンで競技者の動かす動画を見つめ、大歓声や大拍手に包まれるそうです。
私自身、インベーダーゲーム、ファミコン世代に育ちましたが、コンピュータ・ゲームなど不健全と思っている一人です。私と同様、到底「スポーツ」とは呼べない、と思う人も多いに違いないはずです。ましてや、オリンピックの正式競技となると、なおのこと首をかしげてしまいます。しかし、一方で自分が古臭い年寄りになってしまった感じもしています。
これからのグローバル、AI時代。世の中は今までの倍以上の速さで変わっていきます。自分の古い価値観をいつまでも引きずっていたら、世の中について行けないこともわかっています。だから、十年後、二十年後の時代を生きていく横浜英和の子ども達には、自分の価値観、考えをしっかりと持つことの大切さと同時に、柔軟な広い心で異なる多様性を尊重し受け入れ、そして共生を目指す、そんな大人になってほしいと願っています。
「eスポーツ」。もちろん否定はしません。しかし古臭い年寄りは、青空の下で身体を動かし汗をかき、大きな声援しながら皆と一緒に楽しむのがスポーツだと今も考えているのです。頑張れ、ラグビー日本!!