聖書の教えを礎としている本校では、日々の生活の中心に礼拝があります。心身ともに大きく成長する6年間に、聖書の教えに触れる事は、感謝の心、思いやりの心の成長につながります。
毎日、礼拝から一日の学校生活が始まります。月初めには「月の聖句」のお話を聞きます。心静かに聖書のお話に耳を傾け、神様の恵みを感謝すると共に、自分を見つめ直し、生き方について考えます。
毎年、5年生の児童が、聖坂支援学校の子どもたちとの交流会を行っています。支援学校のお友達と、礼拝やゲームを通して、一日楽しく触れ合います。普段、礼拝や聖書の授業で学んだ「共に生きる」ことを体験する良い機会となっています。
聖書に書かれている、イエス様の生涯やたとえ話について学び、私たち一人ひとりが神様に愛されていることを知り、神様に喜ばれる生き方について考えます。また、他者のために祈ることや、聖坂支援学校との交流会の事前学習を行うなど、共に生きるための活動にも力を入れています。
聖書の目指す人間像とは、キリストに倣って隣人を愛し、共に生きることを目指す人間です。さまざまな教育活動を通して、隣人愛を実践します。収穫感謝礼拝で持ち寄った果物を老人ホームへお届けしたり、ホームレスの人を助ける寿地区センターへ必要なものを全校で集めてお渡ししたりしています。児童一人ひとりが他者を思いやって恵みを分かち合うと同時に、自分自身を見つめ直し、広い視野を持って隣人を愛することができるようになることを願っています。
平和の大切さや戦争の悲惨さを考えるために、毎年「平和を考える礼拝」を守ります。1994年、ルワンダではフツ族とツチ族の抗争による大虐殺が起こり、部族間に深い憎しみの傷跡を残しました。ルワンダのキリスト教NGO団体「REACH」で働かれた佐々木和之先生をお招きしてお話を伺い、憎しみの感情の緩和と和解による平和の実現について学びました。
また、太平洋戦争での沖縄地上戦の真実を、語り部の方にお話していただく機会を設け、過去に起こった史実を学び、これからを生きる私たちが真の平和のために何ができるのか考えました。