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今、世界は地球規模のさまざまな課題の中にあります。未来に向かって巣立っていく生徒たちに、学校が教育という形で伝えていけるメッセージは何でしょうか。地球温暖化対策など地球環境問題、紛争や災害、感染症などさまざまな難題をどうやったら解決していけるのか、その問いを生徒と共に考え探究し、問題解決に向けた行動をおこしていくこと。そして、たとえそれがどんなに困難なものであったとしても、神に信頼し、希望をもって前に進んでいくこと。それが、生徒たちに伝えたいことです。
145年前、”Here am I. Send me.” 「私がここにおります。私を遣わしてください。」と自らのミッションを果たすべく、海を越えて横浜の地を踏み、本校を創立した宣教師たち。その建学の精神を土台として、自分のことだけでなく、他者や世界の人々と共に生き、よりより社会を創造していくグローバル市民としての次世代を育成する教育、それが青山学院横浜英和中学高等学校がめざす教育です。
1880年(明治13年)10月、アメリカ人宣教師ミス・ブリテンは横浜山手の地に「ブリテンスクール」を創立しました。1859年の横浜開港から21年目、今から145年前の時代、ブリテンをアメリカから横浜に向かう航海へと押し出したのは、「教えるものなくして、どうして知ることができるでしょうか」という海外伝道への使命でした。そのあとに続いた女性宣教師たちはみな同様に、熱意をもって使命に生き、本校の土台を築きました。1916年に現在の蒔田の丘へ移転した本校は、それから100年後の2016年4月に青山学院大学の系属校となりました。2018年度からは共学校となり、男子を含め多数の生徒が青山学院大学への進学の道を与えられています。
本校は、「キリスト教に基づく人格教育を行う」という建学の精神のもと、謙虚に自立した社会的存在として他者や社会に貢献していくことのできる人格の育成を教育方針とします。校訓 「心を清め 人に仕えよ」は、自分に与えられた賜物を生かして他者のために生きよと、将来の社会的自立と社会への貢献を生徒に促すものとなっています。
教育目標は「神を畏れる」「自立する」「隣人と共に生きる」の3つで、キリスト教教育、キャリア教育、グローバル教育として、6年一貫の教育プログラムの中で具体的に実践しています。
青学英和の生徒像―それは「グローバルシチズン」です。地球規模のさまざまな課題を自分自身の課題として考え、自分にできることを実践していく。それが真のグローバル教育であり、共に生きるということです。「隣人と共に生きる」は、本校の教育目標のひとつですが、世界の人々を自分の隣人ととらえ、善き隣人、善き友となるには自分に何ができるのかを常に考える生徒の育成をめざします。
本校は、約30年にわたり海外の学校と姉妹校提携をし、相互に生徒を送り、現地で体験的に学ぶグローバル教育を先進的に進めてきました。今年度も、夏休みに、オーストラリアのメルボルンとタスマニアにある2校の姉妹校への短期留学、ニュージーランドの男子校セントバーナード校への短期留学、アメリカのカリフォルニアにある姉妹校CBU大学への短期留学、ボルチモア短期研修への参加を予定し、9月には、高校1年生全員参加のカナダ海外研修が実施されます。また、春休みには、STEM研修としてカナダトロントでの短期留学、SDGs研修としてスウェーデン、デンマークでのスタディーツアーが予定されています。2022年から開始したカナダでのターム留学、1年留学には、すでに複数の生徒が参加し、かけがえのない経験をして帰国しました。
受け入れグラムとしては、毎年9月と1月に、オーストラリアの姉妹校で日本語を学ぶ生徒たちが来日し、引率教師と共に本校で過ごし交流を深めます。また、海外大学への進学サポートも実績をだし、複数の生徒が、海外大学進学の夢を実現させています。
横浜英和学院と青山学院は共に、アメリカメソジスト派の宣教師によって創立された学校です。系属校化の目的は、「心を清め、人に仕えよ」の横浜英和学院のモットーと、「地の塩、世の光」として神と人に仕え社会に貢献するという青山学院のモットーを融合させつつ、共に連携してキリスト教を基盤としたより豊かな教育を行っていくことにあります。系属校推薦により多数の卒業生が青山学院大学に進学し、大学での学びを継続しています。
系属校化10年目を迎え、キリスト教プログラムの他、大学出張講義や学問入門講座への出席、渋谷、相模原キャンパス訪問、キャリアガイダンスが実施される他、各学部の学生企画プログラムやクラブコーチとしての働きなど、学生との交流も盛んに行われるようになり、両校の連携の確かな基盤が構築されました。
教育の本質は、人格の育成にあります。自らの賜物を生かし、未来社会を勇気と希望をもって創造していく人格の育成こそ、今、学校教育が果すべき使命です。自立した社会人として行動し、地球規模の課題に果敢に向かっていく思考力、行動力のある者となること。本校で行われる毎日の礼拝や聖書の学びは、そうした人格の基盤になります。神から与えられた自分の命を大切にし、「自分の人生には意味がある」と確信をもって言える体験や学びを通して、生徒は卒業後の生き方を真剣に考えます。
世界とあなたの輝く未来のために、 Let’s live together!